高校生たちが実際に足を動かし地元の良さをみつけ、そして、手を動かしアイデアをカタチにしたことは、本当に素晴らしいことだと思います。地元の先輩として、彼らの想いをカタチしてあげたいと思いました。今回は、私たちにとっても初挑戦となる常品加工ですが、精一杯頑張らせて頂きました。
インターネット上の情報発信者として何かできないか?そんな中、気仙沼の高校生たちが取り組んでいるなまり節ラー油について知りました。彼らの素敵な想いをより多くの方に届けるために、なまり節ラー油の美味しい食べ方の提案、ならびにブログ・SNSでの情報拡散の協力をさせていただきました。
パッケージデザインのお手伝いさせてもらいました。高校生たちにもデザインを考えてもららったのですが、短期間のうちに枠にとらわれないアイデアが沢山送られてきました。その中に元気のいいカツオの絵を見つけ、キャラクターにするのが面白いと思い、そこを起点にデザインさせていただきました。
そしてついに完成したなまり節ラー油。商品発表会には地元紙やテレビの取材も殺到し会場は満席。その中で高校生のメンバーが商品発表会を行いました。発表会での試食時には、地元の方たちからも「こんな食べ方ができるとは思わなかった!」「ご飯にもパンにも合いそう。」「早く買いたい!」と言う声をいただき、高校生のメンバーも緊張した顔つきが笑顔になっていきました。
そして、発表会の翌日は『気仙沼朝市』での先行発売。準備した300個が本当に売れるのだろうか?という不安を抱えながら翌日を迎えることとなりました。
気仙沼の魚市場での朝市。朝8時半から14時までの販売のはずが、10時半には用意した300個全てを販売!しかも、多くの地元の方にもご購入いただきました! 地元の方々にとってなまり節とは、サラダなどに和えて食べるのがメジャーでした。しかし、今回高校生が提案したなまり節をラー油にする食べ方は地元の方にとっても初めての経験。そのため、みなさまには実際にご飯やパンに合わせて一緒に試食をしていただきました!
試食していただいた方からからは「こんな食べ方があったなんて!」「実はなまり節は苦手だったんだけど、これなら美味しく食べれそう!」「ご飯だけじゃなくていろんな食べ方ができそう!豆腐とかにも合いそう!」と、『高校生が作った商品』ということだけでなく、しっかり味も納得いただいてご購入されていきました。
完売後は、高校生のメンバーにも笑顔が溢れ、嬉しさのあまり涙が止まらないメンバーもいました。販売後のメンバーたちは、「地元の人にも認められ、もっとたくさんの人に届けたい!」という想いを新たにしました。
高校生達の思いをなるべくそのままに、余計なものは加えすぎず、幅広い年齢の方に愛されるような程よい辛味に調節しました。
ついつい食が進む気仙沼の新しい味をご提案します。高校生が考えたなまり節ラー油によって、食卓での新たなつながりが生まれることを願っています。