活動報告

2022/12/07

イノチャレ!江府町 2022を実施しました!

鳥取県江府町の奥大山江府学園の授業にて、「イノチャレ!江府町 2022」を実施しました。

本プログラムは、江府町アントレプレナーシップ教育事業(江府町教育委員会)として実施したもの。今年で5年目になる本事業ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、昨年度と同様にオンラインを活用した実施体制としました。具体的には、プログラムのデザイン、レクチャー、メンターのサポートなどは全てオンラインとし、i.clubが行いました。一方で、生徒へのファシリテーション、モチベーションのサポートは、学校の先生方に加え、町役場の若手職員が現場で行う体制で実施しました。

実施校は、2022年に開校した9年制の義務教育学校である、江府町立 奥大山江府学園。第9学年7名が2チームに分かれ、プログラムに参加しました。「江府町のイノベーションにチャレンジしよう!」をテーマに、イノベーションの作法を学びながら、まちのさまざまな資源を探究。地元の未来をつくるアイデアを考え、発表しました。

プログラム・スケジュール

7月7日(木) オリエンテーション(授業:1コマ)
9月16日(金)インタビュー・ワークショップ(授業:2コマ)
10月3,4日(月火)イノベーション・ワークショップ(授業:12コマ)
11月7日(月)学園議会+修了式(特別授業:1時間+1時間)

オリエンテーションでは、プログラムの実施目的や進め方、イノベーションについての理解を深めるため、オンラインにてそれらを紹介するとともに、生徒個人がプログラムへの意気込みを考えるワークを実施。また、プログラム前後の変化を測るための、事前アンケートを実施しました。

続くインタビュー・ワークショップでは、江府町のさまざまなひと、もの、ことへの理解を深めるため、インタビューの方法について学んだのち、それぞれ関心のある町内の事業者に対しインタビューを実施。松本良文さん(農業)、大岩寛明さん(神楽)の2名にご来校いただき、それぞれ江府町内の農業、江府町の伝統芸能である下蚊屋(さがりかや)荒神神楽について、チームごとにさまざまなお話を伺いました。

イノベーション・ワークショップでは、インタビューで得た気づきをもとに、イノベーションの作法を学びながら「江府町の未来をつくるアイデア」を考えました。最後には、考えたアイデアをスキット(寸劇)を交えて全体に向けて発表。チームで関心のあるテーマに取り組んだからこその、生徒たちの主体的な姿勢が印象的でした。

アイデア発表は昨年度までと同様に、町長、町関係者のみなさまへ向けて。今年度から、奥大山江府学園の開校に伴い、学園議会として開催されました。各チーム、発表後の町長からの答弁を受け、再質問をするなど、アイデアを一生懸命に伝えました。(町報こうふ 2022年12月号にて、4ページにわたって学園議会の特集を組んでいただきました。記事はこちらからご覧いただけます。)

参加者の声

Q. プログラムを「受ける前」と「受けた後」で、どのような「イノベーション(価値観・行動・習慣の変化)」があったのか教えてください。

●町についてより考えるようになった。たくさん考えを出すことができた。みんなと協力できた。やってみると楽しかった。

●私はイノチャレ!に参加して、自分の地域をよくできて、自分の考えも変わりました。自分がものすごく変化したと思います。

●わたしは、イノチャレ!に参加して、江府町の知らないことが知れた。その理由は、私たちは神楽を知っていたけど、くわしくは知らなかったから。

Q. あなたにとって「イノチャレ!」とは?その理由を含めて教えてください。

●わたしにとってイノチャレ!とは、未来をつくるアイデアです。その理由は、江府町の未来を考えるというのと、自分の未来にも役に立つからです。

●わたしにとってイノチャレ!とは、未来を考え、言うことです。その理由は、考えをたくさん言えることはとてもいいことだからです。

●ぼくにとってイノチャレ!とは、自分と町に足りないものを見直せる機会と思いました。

(町報こうふ 2022年12月号より。記事は記事リンクよりご覧ください。)

プログラム名:イノチャレ!江府町 2022
実施校:江府町立奥大山江府学園
実施期間:2022年7月7日 - 11月7日
受講者:第9学年7名
主催:江府町
プログラム企画・運営:一般社団法人i.club