型紙に掘られた想いを未来に!つなげる、つながる!
伊勢型紙とは、小紋などの柄や紋様を着物の生地を染めるために使われる伝統工芸です。現在流通している90%以上の伊勢型紙が三重県鈴鹿市でつくられ、地元を代表する伝統工芸となっています。しかし、着物離れによる着物の生産量の低下や、職人の後継者不足など、鈴鹿市の伊勢型紙産業は大きな難題を抱えています。地域の高校生たちは、地域内外の人々が伊勢型紙に対して関心を抱いている未来を実現するために、伊勢型紙の魅力を伝えるアイデアをつくることに挑みました。
それぞれの紋様の意味が異なるという伊勢型紙の特徴に注目した、自分自身で伊勢型紙の美しい紋様をアレンジできるカレンダー「アレンジKATAGAMIカレンダー」や、伊勢型紙が誕生するきっかけになったと言われている不断さくらの物語を活かした、伊勢型紙とおみくじを掛け合わせた「不断さくらおみくじ」などのアイデアを高校生たちは考案し、発表しました。
イノベーション教育プログラム
高校生の声「世界に誇れる伊勢型紙と出会えて良かった」
地元を知り世界に出ても誇れる伊勢型紙というものに出会えて良かったです。もっと地元の良さなどを人に伝えられるようになりたいです。地域の大人の方々など、全然知らない人々と出会って話す機会が今までなく、今回のプログラムを通じてたくさんの人々との出会いがあり、本当に良かったです。
高校生の声「伊勢型紙の良さをこれからも伝えたい」
地元に歴史ある伝統工芸があるのに、地元の人からも忘れられていっていることに危機感を感じました。インタビューを通じて、地元の伊勢型紙に関する様々なお話が知れたので、地元の人々に伊勢型紙の良さをこれからも伝えていきたいと思いました。地元が好きなんだと改めて気づきました。
高校生の声「もっと伊勢型紙、鈴鹿、三重に貢献したい」
鈴鹿で生まれ、鈴鹿で育った私でも、伊勢型紙のことはよく知りませんでした。地元の人々との出会いを通じて伊勢型紙のことについて、深く考えることができました。やっぱり地元はあたたかい人がいっぱいで、胸が一杯になりました。もっと伊勢型紙、鈴鹿、三重に貢献したいと思いました。
アイデア開発
Executive Produce:i.club
Education Produce:i.club
Interview Corporation:伊勢型紙技術保存会、伊勢形紙伝統工芸士会、株式会社大杉型紙工業、伊勢形紙協同組合