女子高生が、あのほしいもを!初プロデュース!
ほしいもは、全国の生産のシェアの9割を誇る茨城の地域資源です。しかしながら、その事実は地域内外であまり知られていません。見た目が地味、存在感がない、ベタベタして嫌。昔は各家庭に当たり前のように親しまれていたほしいもも、今では若者中心に、こうしたネガティブなイメージをもたれています。地域の高校生たちは、地域内外の人々にとって茨城のほしいもが食卓に並ぶ身近なものにし、茨城の特産として誇りをもってもらえる未来をつくることに挑みました。
アイデアとして生まれたのが、茨城のほしいもをグラノーラに入れた「ほしいもグラノーラ」でした。ほしいもをグラノーラに入れたことによって食べ応えと満腹感が得られやすくなり、グラノーラがもっていた腹持ちが悪いという弱点も解消しました。また風味としても、子どもたちに笑顔が生まれる「りんごとほしいも」を使った王道グラノーラと、おかゆと混ぜて味わう新感覚、「みそとほしいも」を使った和風グラノーラの2つを考案し、地元のホテルの朝食として商品化されました。
イノベーション教育プログラム
高校生の声「新しい成長をして」
探究部の活動では様々な発表の場をいただいた。大人の方とのコミュニケーションを通して自分たちでアイデアを出し合って、自信を持って作り上げた商品をたくさんの人に伝え、茨城を知っていただけることに大きな達成感があった。「美味しい」などとほめていただいた時にはさらに良いものにしたいと心から思った。このようなことから私は「ほしいもグラノーラ」に、より大きな自信を持つことができた。その自信は地元である茨城への自信にもなっている。
また私は、探究部の活動を通して、自分のアイデアを持ち、それを人に伝えることができるようになった。これは私が小さい時からとても苦手だったことだ。よってたくさん考える活動をしていく中で何も思い浮かばないことが何度もあった。そこで私は、視点を変えて考えてみたらどうかと思った。実際には対象者の立場になって「どんなものを求めているか」「どんなタイトルを求めているか」を考えた。そうすることで私は自分で納得できる、自信を持って伝えられるアイデアを出すことができた。小さい頃から苦手だったことができるようになったことはとても大きな成長だと思う。自分の地元に自信を持ち周囲の人に伝える、対象者の立場から物事を考え、求められていることを考える、そうしてアイデアが生まれる。これらのことは探究部地域デザインという活動に参加したからこそ得られたものだ。
私はこの学びを将来の自分に役立たせたい。私が将来どんな職業に就くかは分からないが、この活動で得た学び、相手の立場で考えてみるということはどんな仕事でも大切なことであると思う。仕事だけではない。日々の生活、人との関わり、様々な活動などにおいても、相手の立場で考えてみることはこれから先も今もとても大切だ。私は職業だけでなく、そのような日常のなかでもこの活動の学びを生かしていきたい。それは私自身の人間的な成長につながると思う。
アイデア開発
商品ブランディング・プロモーション開発
Executive Produce:i.club
Education Produce:i.club
Brand Produce:小堀晴野(西会津国際芸術村)
Recipe Produce:新田理恵
Paper Promotion:小堀晴野(西会津国際芸術村)
Partner Company:長寿荘(ほしいもグラノーラ開発・製造・朝食提供)Interview Corporation:ほしいも学校、ひたちなか商工会議所