活動報告

2017/05/10

i.club NOW! News Letter Vol.1|2017.4

(今月のTOP写真)富士市立高校での1コマ。"イノベーション"という言葉も今はまだ聞きなれない彼ら/彼女らが、この1年間でどれだけ成長するのか、楽しみです。

[Contents]

■ 大成女子高等学校と新たなプログラムの開発・提供を開始【i.picked up News!】
■ ほしいもグラノーラ大反響!様々なメディアに掲載!【i.picked up News!】
■ @KESENNUMA, @NISHIAIZU, @MITO, @FUJI【i.club Now!】
■ 「i.clubのアイデア発想法が生まれた経緯。参考文献、またはオリジナルの方法が主だったのかをお聞きしたいです。(宮城県気仙沼向洋高校より)」【i.have a Question!】
■ 「イノベーション教育のプログラムは何歳くらいに受けたら効果的ですか?(福島県立西会津高等学校より)」【i.have a Question!】
■「畠山賢一さん(菓心 富月)」【i.changed!】
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■大成女子高等学校と新たなプログラムの開発・提供を開始 〜部活動から授業への次なるステップへ〜

i.clubは、茨城県水戸市の大成女子高等学校と連携し、同校に新たな通年授業型イノベーション教育を2017年度からスタートする新授業科目「キャリアデザインⅡ」の選択プログラムの一つとして、「地域デザイン」の授業名で導入します。
http://innovationclub.jp/news/announcement/385/

■ほしいもグラノーラ大反響!様々なメディアに掲載!

i.clubが茨城県水戸市の大成女子高等学校と連携し、実施する「ほしいもグラノーラプロジェクト」の取り組みが東京新聞、茨城新聞、月刊みと、産経フォトなど様々なメディアに掲載されました。ほしいもグラノーラは2017年3月10日から絶賛販売中。
http://innovationclub.jp/news/media/387/
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ドキドキ。ワクワク。いったいどんな授業がはじまるのだろう。でも、教える側も実は同じ気持ち。(@FUJIより)

@KESENNUMA「あたらしい机で、あたらしい1年を。」

気仙沼向洋高校では、今年度で3年目となる授業「商品開発」が開始しました。受講するのは、産業経済科2年の生徒40名。これまで2年間取り組んできた「酒粕ミルクスイーツ」をテーマに、新たな事業者とともに商品開発を行います。
新たな年度がはじまり、変わったこと。それは、産業経済科の準備室に、i.clubの机を用意していただいたこと。先生になった気分で(!)打ち合わせや授業の準備に、とても重宝しています。校内での先生方とのコミュニケーションや情報共有が、これまで以上に円滑でスムーズになるよう、たくさん活用させていただきます。ご配慮いただいた先生方に感謝し、この1年、奔走したいと思います。
(かんだ)

@NISHIAIZU「イノベーション教育を高校の文化にする!」

3年目を迎える西会津高校i.club活動。今年度から新たな取り組みが始まります。1つ目「イノベーション教育の授業化」。1年生の総合学習を利用しイノベーション教育に触れる機会を全校生徒につくります。2つ目「地域からの要望をテーマにする」地元事業者から依頼があった案件をテーマにし高校生がアイディアを考えます。3つ目「サマープログラムの開催」夏休みを利用し、1泊2日のイノベーション合宿を行います。他にも車麩ラスクの新風味開発やフフフッスイーツ第2弾商品開発も並行して行います。“イノベーション教育を西会津高校の文化にする”今年はその一歩となる年です。
(あらうみ)

@MITO「りんご、みそ、つぎは?」

最初の授業の課題であった1分自己紹介を堂々とした姿で発表するのは、茨城県水戸市の大成女子高等学校の高校生ら。今年度から同校との連携では、高校2年生の授業「地域デザイン」として、20名強の高校生に対して週3時間の教育プログラムを開発、提供しています。高校生らがその授業で取り組む最初のプロジェクトが、同校の高校生が考案した「ほしいもグラノーラ」の新風味のアイデア創出。昨年度までに、ドライりんごが入ったグラノーラと合わせた「りんご風味(apple)」、味噌味のグラノーラと合わせた「みそ風味(miso)」の2つを開発しましたが、今年度はそれに続く新たな風味のアイデアの創出を行うことに挑戦します。
(おがわ)

@FUJI「これは新しいっ!富士のお土産づくり」

高校生たちが、富士市の地域資源をつかって、富士市の新しいおみやげ(商品)のアイデアを考えるプロジェクト「NEW FUJI」。そのプロジェクトを展開するのが、静岡県富士市の富士市立高等学校です。同校とは昨年度から連携し、ビジネス探求科の高校3年生の「総合実践」に対して、教育プログラムの開発・提供をしています。こちらは午前に1クラス、午後に1クラスの計2つクラス(1クラス40名・計80名)の週3時間の授業。それぞれのクラスで取り組む地域資源は違い、一つは「お茶」で、もう一つが「しらす」。それぞれの地域資源において、高校生らがどのような新たな側面をみつけるのか、これからの授業の展開が楽しみです。
(おがわ)
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Q.:i.clubのアイデア発想法が生まれた経緯。参考文献、またはオリジナルの方法が主だったのかをお聞きしたいです。(宮城県気仙沼向洋高等学校より)

A.:i.clubでの教育プログラムは、東京大学i.schoolにおけるイノベーション教育のプログラムが原型となっています。その教育のエッセンスを踏まえ、高校生でもイメージできる言葉にしたり、高校でもワクワクするようなプロセスに構築しています。たとえば、イノベーションについて話しをいきなりはじめても、高校生にとってその横文字に気後れしてしまいますし、ワクワクするのも簡単ではないと思います。そこで「イノベーションは大切と思いますか?」と伝えるのではなく、「未来をつくるアイデアを出すことは大切と思いますか?」とi.clubでは紹介しています。未来をつくることには共感できる高校生も多いですし、そのためのアイデアを出すことに興味・関心をもっている高校生も多いことから、やはり伝わりやすいと考えています。こうした伝え方に意識しながら、高校生たちがよりワクワクし、より身につくイノベーション教育を日々i.clubでは模索しています。(おがわ)

Q.:イノベーション教育のプログラムは何歳くらいに受けたら効果的ですか?(福島県立西会津高等学校より)

A.:イノベーション教育を学ぶことで得られる効果として、未来をつくるアイデアを出すことに、自信をもてたり、好きになったり、そして、これからも行っていきたいとより強く感じることがあげられます。未来に対して後ろ向きであることよりも、未来に対して前向きであれば、未来をつくるために必要な様々なことを、より能動的に学ぶのではないでしょうか。そうした観点からは、より早い時期からイノベーション教育を学ぶことができれば、より効果的になるのではないかと考えられます。ただ、私自身にはイノベーション教育を学ぶことに手遅れはないと思っていますし、イノベーション教育を学ぶ意欲をもつことが、その教育を受ける際の効果に最も影響するものだと考えています。(おがわ)
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今月は、気仙沼において酒粕ミルクスイーツのプロジェクトのきっかけとなった「酒粕ミルクジャム」を製造・販売している菓子事業者「菓心 富月」の畠山賢一さんにインタビューを行いました。

(1)酒粕ミルクスイーツに期待することは?

正直、取り組みが始まったばかりの頃は、酒粕ミルクジャムもまだ形になっておらず、これからどうなるのかと不安だった。取り組みが進んでいくなか、どんどん先が見えるようになった。
信州の小布施というまちでは、特産の栗を使ってそれぞれの店の特徴を生かしたお菓子を作り、観光資源としても盛り上がっている。今回の酒粕ミルクスイーツブランドはそれに通じるところがあり、可能性を感じる。近い未来、気仙沼が小布施みたいになったらいいなぁ。

(2)酒粕ミルクスイーツのプロジェクトを通して気持ちの変化はなにかありましたか?

お菓子づくりには、ドラマがある。酒粕ミルクスイーツは、これまでの出会いがよかった。ただ新しいお菓子ができただけでなく、いろんな人に出会って、つながりが生まれているのが嬉しい。
今年はぜひお菓子屋として新たにスイーツを作りたい。高校生たちには期待しているし、自分もできる限り高校生たちの思いに応えたい。
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